2020-03-12から1日間の記事一覧

野口整体を愉しむ(再録121)野口整体を学ぶことの愉しさ

野口整体を学ぶことの愉しさ 野口整体を学ぶことが楽しくて仕方がない。理由はよくわからないが、講習会や研究会、あるいは仲間内の勉強会に参加することがとにかく楽しいのだ。もちろん毎月送られてくる「月刊全生」を寝転がってじっくり読み進めることも同…

野口整体を愉しむ(再録120)弟子(?)入り

弟子(?)入り 私にとって、整体指導者から直接、個別に整体操法を教えていただけた経験は、極めて幸運なことであった。友人と二人で、一週間に一度、毎回4時間近く、I先生のご自宅で、整体操法の実習を講座形式で学ばせていただいた。指導者一人、弟子二人…

野口整体を愉しむ(再録119)野口整体との出会い

野口整体との出会い 私と野口整体との出会いは、ヨガと整体をともに追求されていた岡島氏を知り、経堂に氏をお尋ねし、講演を依頼したことがきっかけとなっている。岡島氏の著作や機関誌から、新しい視点の沖ヨガ像が得られるのではないか、その期待からの講…

「月刊全生」の目次散歩

「月刊全生」の目次散歩を始めてみて想う 黎明期の「月刊全生」を読み返すことから始めてみた(本ブログ「月刊全生」目次散歩)。今日届いた最新号の「月刊全生」と比較するのもおかしなこととは思うのだが、まず何よりも初期の雑誌に漲るその熱気、野口氏を…

「月刊全生」の目次散歩(4)

「月刊全生」目次散歩(4) 「月刊全生」の目次散歩1965 9月号 通巻第19号・巻頭言 早期発見人間は生きている以上いつかは死ぬものである。老いということは体の中に生くる働きより死の要素が多くなって来たことを示すものである。然らば体そのものの中に死…

「月刊全生」目次散歩(5)

「月刊全生」目次散歩(5) 1966 3月号 通巻第25号・巻頭言「全生の決心 裡に潜む死の要素をも、生の力と化さしむるもの」・体癖的表現(要求の方向に感受性も偏る、感受性が偏れば反応も偏る、体癖によって異なる表現様式、体癖と感受性方向の特性、音楽の…

『野口晴哉著作全集』 総目次 1

『野口晴哉著作全集』 総目次 1 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 1 野口晴哉著作全集 第一巻 初期論集 一養生篇 全生論(全…

『野口晴哉著作全集』 総目次 2

『野口晴哉著作全集』 総目次 2 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 2 野口晴哉著作全集 第二巻 初期論集 二療病談義序一 療病…

『野口晴哉著作全集』 総目次 3

『野口晴哉著作全集』 総目次 3 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 全目次 3 野口晴哉著作全集 第三巻 中期論集 一整体操法読本 巻一…

『野口晴哉著作全集』 総目次 4

『野口晴哉著作全集』 総目次 4 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 4 野口晴哉著作全集 第四巻 中期論集 二 巻頭言集(翠ヶ丘…

『野口晴哉著作全集』 総目次 5

『野口晴哉著作全集』 総目次 5 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 5 野口晴哉著作全集 第五巻上 中期論集 三健康生活の原理…

『野口晴哉著作全集』 総目次 6

『野口晴哉著作全集』 総目次 6 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 6 野口晴哉著作全集 第五巻下 中期論集 四整体操法 Ⅰ 整体…

『野口晴哉著作全集』 総目次 7

『野口晴哉著作全集』 総目次 7 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 7野口晴哉著作全集 第六巻 中・後期論集 一潜在意識教育 …

『野口晴哉著作全集』 総目次 8

『野口晴哉著作全集』 総目次 8 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 8 野口晴哉著作全集 第七巻 中・後期論集 二体 癖序体癖論…

『野口晴哉著作全集』 総目次 9

『野口晴哉著作全集』 総目次 9 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 9 野口晴哉著作全集 第八巻 後期論集 一 誕生前後の生活序…

『野口晴哉著作全集』 総目次 10 ~11

『野口晴哉著作全集』 総目次 10 ~11 野口晴哉著作全集 総目次(全十巻、十一冊 株式会社 全生社刊)(註:細目内容は、少しずつ書き加えて、このブログ上に更新していきます。) 野口晴哉著作全集 総目次 10 野口晴哉著作全集 第九巻 後期論集 二病人と看病…

野口整体を愉しむ(再録118)知以前の知、新しい生き方

知以前の知、新しい生き方 すでに言語化され意識化された対象についての知が、対象が本来持つはずの可能性としての知の一部分でしかないことは言うまでもない。しかし、私たちの身体は、そうした知の対象であるとともに、すでにそれ自体として生きられている…

野口整体を愉しむ(再録117)触印象の言語化

触印象の言語化 野口晴哉氏の整体操法についての講義録に貫かれている方法とは何か。わたしはそれを「過程を重視する方法」だと言ってみたい。プロセスを重視するというのは当たり前のように見えて、実は誰もが容易になしうることではない。野口氏の言葉を丁…

野口整体を愉しむ(再録116)愉気(輸気)とは何か

愉気(輸気)とは何か 野口整体法の基礎になっているものの一つが、気であり、気の運用である。それほど重要な概念である気について、野口晴哉氏は「気は気であるとしか言いようがない」あるいは「整体操法の技の中心は、この輸気とその感応にあるのであるが…

野口整体を愉しむ(再録115)野口晴哉氏 6.22 前後の時空

野口晴哉氏 6.22 前後の時空 1976年6月22日、野口氏は自宅で64歳の生涯を終えられた。永沢哲氏の「野生の哲学 野口晴哉の生命宇宙」(ちくま文庫)には野口氏の最後の様子が次のよう書かれている。「・・亡くなる四日前に、鳩尾に出来た硬結を、一人の弟子ー…

野口整体を愉しむ(再録114)身体教育研究所について

身体教育研究所について 身体教育研究所のことを初めて知ったのは、月刊全生の記事を読んだ時で、すでに三十年近く前の事である。すでに記したように、私が初めて整体協会主催の講習会に参加したとき、その講師が野口裕之氏であったし、その後の講習会や研究…

野口整体を愉しむ(再録113)精神療法家としての野口晴哉

精神療法家としての野口晴哉 さきに見た「整体操法の成立過程」に、整体操法制定委員会委員長としての野口氏の肩書として「精神療法」の記述があった。私はこの記述を初めて目にしたとき、従来からの手技療術を総括し、新たな規範を作成するという趣旨のこの…

野口整体を愉しむ(再録112)気の方向を変える

気の方向を変える 野口晴哉氏が1968年4月におこなった「整体操法高等講座」の口述記録からの引用です。死ぬか生きるかという場合に私のやることは、気の向きを変えるということなんです。あとはその人に体力があれば生きるし、なければ生きない・・・。普段…

野口整体を愉しむ(再録111)治療からからだ育てへ

治療からからだ育てへ 野口晴哉氏が長い治療家としての立ち位置を大転換して、からだ育てへと変貌していく時期に書かれたのが、以下に紹介する「40年の治療を捨てて」(「月刊全生」1964年3月号瀬田道場開館記念号)である。全国の多くの指導者の命を削るほ…

野口整体を愉しむ(再録110)完成された技術としての整体操法

完成された技術としての整体操法 以下、野口晴哉氏「整体法の基礎」(28pから29p)からの引用です。 体の問題は理論ではないのです。事実が真理なのです。どんな理論でも、事実によって裏書きされなければ、信じるに足りない。胸椎の八番に愉気をすれば胃の…

野口整体を愉しむ(再録109)整体操法の制定過程

整体操法の制定過程 昭和18年(1943)12月 整体操法制定委員会設立昭和19年(1944)7月 毎夜の論議を経て整体操法の基本形を制定。同月の東京治療師会役員会にて発表。全員一致の支持を得て、東京治療師会、手技療術の標準形を決定。その後、様々な角度から…

野口整体を愉しむ(再録108)「整体操法高等講座」を読む(24) 婦人の操法(4)

「整体操法高等講座」を読む(24) 婦人の操法(4) 野口晴哉氏の思想や技法を、手元の資料を手掛かりにブログとして記述していくことが、思いのほか難しいことであることを日々実感する毎日です。この困難さを感じる理由は、資料を右から左に書き写すだけで…

野口整体を愉しむ(再録107)「整体操法高等講座」を読む(23)婦人操法(3)

「整体操法高等講座」を読む(23)婦人操法(3) 私たちの生活の中で生起する様々な身体の不調や、他者との人間関係で生起する葛藤などを、どのように理解すればよいのか。或る事象や現象は、それを<どのような文脈において理解するか>によって、まるで正…

野口整体を愉しむ(再録106)「整体操法高等講座」を読む(22)婦人操法(2)

「整体操法高等講座」を読む(22)婦人操法(2) 今日は婦人操法の第二回目です。私はちょっと脇道にそれて、三木成夫(しげお)氏の『胎児の世界 ー人類の生命記憶ー』(中公新書1983.5.25)と、最相葉月(さいしょうはづき)氏と増崎英明氏の対談本『胎児…

野口整体を愉しむ(再録105)「整体操法高等講座」を読む(21)婦人操法(1)

「整体操法高等講座」を読む(21)婦人操法(1) 個人は、他のどの人とも異なっている。その差異を正確につかむことに、これほど厳密な方法を徹底した人間はそう多くはいないだろう。整体操法講座を読み進めていくと、そのことが朧気ながらも理解できるよう…