2019-01-01から1年間の記事一覧

自分との対話

「月刊全生」(令和元年11月号)の「自分との対話2」(野口晴哉)は、示唆に富む内容だった。 他人の中に入って行くためには、<他人の特性をつかまえる>必要がある。それを可能にするための一つの方法として、<自分で自分を良く知るための自分自身との対…

生き方としての野口整体

前回のブログから一か月以上が経ってしまいました。 このブログ作成の私なりの作成意図は、手元にある野口整体関係の膨大な資料を、私のなかでそれなりにすっきりとした一つの輪郭のものとして描けないか、という個人的な思いから始まったものでした。 とこ…

「七の日講座」を習う(メモ1)

今回から、私の手元にある野口晴哉氏の口述記録「七の日講座」から、開講順にメモの番号を私的に付して、ピックアップ形式で引用してみようと思う。 <習う>と題したのは、これまで同様に整体法や整体操法に関して、相変わらずの素人の私が、素人なりにそれ…

<気>について

「気とは何か」、こういう問いの立て方は、ひょっとすると正解に到達できない問いの仕方なのではないか、とふと思う。 野口整体を理解しようとするあまりに、「気とは何か」という問いを先頭に持ってきてしまいがちだが、考えてみると、この問いの前に問われ…

気の速度

<気>の速度 野口晴哉氏にとっての<気>とは、<気>としか表現のしようのないもの。つまり<気>以外の表現を用いると、そこに何らかの過不足が生じてしまい、自らの言い当てようとする実感から遠のいてしまうもの、として理解されているように思われる。…

「整体操法高等講座」を読む <30> 反応の処理

今回で「整体操法高等講座」は最終回です。 整体操法は基本的に<操法する人>とその<操法を受ける人>との一対一の関係性の場でのことなので、その関係性を抜きにして野口氏の<ことば>を理解しようとすると、多くは間違ってしまう。 具体的な関係性の場…

「整体操法高等講座」を読む<29> 気

野口晴胤氏の『平均化訓練』(春秋社 2019.6.22 初版発行)を読んだ感想をメモしておこうと思う。 表紙の帯に「<本当の健康>に目覚める。野口晴哉の整体法を受け継ぐ、身体訓練法「平均化訓練」とは。全身を十全に連動させて、心と体の健康を実現する、そ…

「整体操法高等講座」を読む <28> 老人操法(2)

先日届いた「月刊全生」最新号(令和元年八月号)に、「整体指導法初等講習会」の記録が掲載されている。「整体指導の目的」と題されたこの記録で、野口氏は<整体とは何か>を繰り返し説明している。 いつものことだが、野口氏の平易な語り口とは裏腹に、極…

「整体操法高等講座」を読む<27> 老人の操法(1)

整体操法の高等講座も終盤に近付いてきました。この数か月、このブログは遅々として進まず、その理由はパソコンの調子だけでなく、私自身の体調とも関係していることは明らかで、そして何よりも、野口氏の口述記録そのものに対する私自身の心の揺らぎも影響…

「整体操法高等講座」を読む<26> 婦人操法(6)

このひと月余りの間に、いろんな経験があった。出産をひかえた娘がわが家へ里帰り。一週間おきに近くのレディーズ・クリニックへ定期健診。七か月に逆子と診断。しばらくして正規の状態に。予定日が近づくにつれ医師からは、場合によっては帝王切開の可能性…

「整体操法高等講座」を読む<25> 婦人操法(5)

「整体操法高等講座」<25> 婦人の操法(5) (1968.2.5) 前回は月経と骨盤、或いは女独特の骨盤の操法について説明致しましたが、女の場合の骨盤操法は、男のそれと違って変化の幅が非常に広いんです。それを意識していることが大事であって、特に月経時…

野口整体を愉しむ(続編)「整体操法高等講座」を読む(24) 婦人の操法(4)

野口整体を愉しむ(続編) 未来を先どりする野口晴哉の思想と技法 2019-07-14日 私のパソコンの故障に伴い、これまでのブログの継続ができなくなってしまいました。 そのため、野口整体を愉しむ(続編)flyingpooh ′s blog として続編を始めたいと思います。…