「月刊全生」の目次散歩

「月刊全生」の目次散歩を始めてみて想う

黎明期の「月刊全生」を読み返すことから始めてみた(本ブログ「月刊全生」目次散歩)。今日届いた最新号の「月刊全生」と比較するのもおかしなこととは思うのだが、まず何よりも初期の雑誌に漲るその熱気、野口氏をはじめとする、文章を持ち寄った人々や編集者の熱気が交錯し、火花が飛び交っていることまずに圧倒される。最新号の静謐な趣、抑制された編集との違いに改めて驚かされる。
野口晴哉氏を中心に、あかあかと燃えさかる暖炉の周りを取り囲むようにして、実に多くの会員や研究生、コンサルタント、職員がこぞってざわめき立ち、頬を赤らめ、自由に意見を交換し、また教えを請う姿が見て取れる。
それはまるで私が、ロックのライブ会場に参加して、皆とともに総立ちでいる時の、あの感動と驚きに似た感覚を誌面が写し取っているかようなのだ。これは決して私の思い込みや誇張ではではない。
初期の「月刊全生」には、目次で紹介させていただいているように、野口氏の生々しい声が、校正をされないままの原稿のように、直接われわれに届けらるよう構成されている。整序される前の体癖論の立ち上がってくる経緯や、指導者らによるその都度の講習会の記録、実際こんなに多彩な講習会が連綿と続けられていたのかと驚嘆させられる。また、操法を受けた後の会員の素朴な質問に丁寧に答えていく野口氏の姿にほほえましさを感じさせられたり、時々見せる野口氏の本音トークも満載なのだ。
これから少しずつ本ブログで、この目次散歩を前に進めていくことになるが、皆さまにもできるだけそのライブ感覚をうまく伝えられるよう工夫を凝らしていけたらいいな、と思う。乞うご期待。もちろんこの散策は、私の思い込みが入り混じった引用に終始するはずだから、怪しげなところは、ぜひ原典を参照されることを切に希望するものです。