「七の日講座」に習う(メモ2)

「七の日講座」(NO.2)1958.6.27 中毒操法

毎年6月は中毒が増えてくる。今の中毒は昔のそれと比べると非常に複雑になったが、食べ物の中毒であろうと、薬品の中毒であろうと、D3、D4の両側が硬くなってしまうのが特徴である。そしてD9がそれと重なっている。

D4の左右両側と、D9だったら、慢性的な中毒である。D4の右、D9の右であれば、臨時の中毒。

D4の左、D9の右なら、毒が表に出ようとしている回復過程。

だから、中毒の種類はいろいろあるが、その中毒の体を解消する方法は、そう難しくない。D4の右と左を調節すればいい。

治りだしてくると、D4の左が変わってくる。右がなくなって、左だけが残ってきたら、もう回復間際である。下痢をしたり発疹したりといった変化が起こってくる。

そうしてD9の硬直が解消すれば、肝臓が普通になってくる。それは中毒の解消である。ただ、L1,2,3の右側に異常がある場合は、そのようにはスラスラと経過が進まない。何度も、つかえては戻り、またつかえては戻りを繰り返す。

 

まあD4は中毒活点と覚えておいていい場所です。

その押さえ方は、うつ伏せで、まず事前にC7をこう軽く揺さぶっておく。そしてD4の一側を外へ、外へと持っていく。D5は二側を真下に押して外へもっていく。それで下に押す。肋骨は背骨にくっついているので、内側に寄ります。こう持ってきて、硬結を見つける。内側から外にやると、硬結がわかる。

D9は二側を真下に押す。そしてちょと内側に寄せる。

L1,2,3が硬い人は、まずその処理から行う。そして、C7、D4の左右、さらにD9の右の順にやっていく。

 

いろいろな病気の中で、中毒系統のものが多い。

癌というのも、癌自体で死ぬことはなくて、癌の分泌する毒素の中毒で死ぬんです。

 

中毒操法を行う場合、事前のC7の叩打は必要です。C7を叩いて、反応が乏しい場合は、C1とか頭部第五とか胸鎖乳突筋を刺激します。事後の処理としては、臍の周りを押さえるとか、痢症活点を押さえるなどをしておきます。

 

中毒を臨時に抑えるときは、事前の処理として、足の第二指の返る処の上下を押さえる。中毒の痛みを臨時に止める場合は、足の第二指と第三指の間を押さえる。

 

(以上)