日常 2023/02・20

 月日の流れが速くて、気づけばもう二月も十日程を残すばかり。前回のブログからはや一月。

 この速さの感じの源は、毎日お昼ごろにやってきて、夜九時ごろま遊んでから帰っていく三歳半になる孫との時間が大きいと思える。著しい成長・変化の只中にいる彼は、天真爛漫かつ傍若無人で、疲れ果てて寝転がる<爺じ>を、何とか引き起こそうと画策する。妻は、時にする私の嫌そうな、鬱陶しがるような冷たい孫への素振りを見つけると、立ちどころに私を見咎めてくる。すぐに後悔するが、あとの祭り。

反省、反省の日々とも言える。

でもそんな日々が、たとえ様もなく愉しくもある。

 

そんな日常のなか、「野口父子の対話」をどう進めようかと悩んだり、裕之氏の内観を私なりに試してみたり、図書館で借りてきた岡潔氏の「春宵十話」を読んで氏の言う<情緒>に思いを巡らしたり、量子物理学や宇宙の有様を仏教哲理と結びつける空想をしてみたり、薬師寺寛邦氏のネット動画「般若心経」のいろんなバージョンを観たり、手元にある仏教の<空>の意味を探索したり、YouTubeの安富歩氏や佐藤章氏の講義を聞いたり、養老孟子氏や内田樹氏、あるいは吉本隆明氏の講演動画を観たり。

そして気分転換に自転車に乗って遠出。お釈迦様の真骨が眠る舎利殿にお参りに行き、帰り道の紅茶専門店でチャイとアールグレーを買ったり、近くのいろんなスーパーマーケットで買い物をしたり、書店に立ち寄ったり、お昼だと大好きな、ニラがらしと擦りおろしニンニク入りの濃厚とんこつラーメン、ライスとお新香つきを食べたり、月に一、二回のぺースで娘家族のために、私が妻の実家から習い覚えた中国人直伝の<手作り水餃子>を振舞ったり。

iPadを片手に孫や娘のために電動ミシンを四六時中操っている妻を横目に、ネットの囲碁対戦に夢中になってみたり、はたまたウクライナやコロナの問題のことなどを考えたりと、せわしくとりとめがない。

これが私のありふれた日常です。

 そして不夜城かと思えるほど一日中エアコンと電灯の消える時がない我家です。案の定、電気料金の請求書をみてびっくり。