野口父子の対話(12)

千の技法

三十年の間に千の技法がうまれ、千通りの体験をして、千の新しい語彙を得てきた。それらは野口晴哉の技法と紐づけられ、整体の世界が再構成、再定義され、その世界が古典世界と響き合っていることに驚き、そのような感覚世界と言語空間の中に踏み入り暮らしていくことを僕らは「整体」と呼ぶようになった。
2022年2月7日月曜日

これは身体教育研究所、角南氏のツイッターからの引用コピーです。

裕之氏の側近中の側近である角南氏のこの短くも滋味溢れる文章に、私は大きく心を揺さぶられ感動した。

研究所立上げ当初から、<わが師匠>と敬愛し、裕之氏を支え続けてきた角南氏による、万感の想いの籠められた、裕之氏への賛辞の言葉と私には読める。

 

身体教育研究所での三十数年間、<師匠>裕之氏の格闘してきた対象としての<始祖>野口晴哉氏の思想と技法の解析、解体、再構築の営為を間近で体験してきた角南氏、それが<千の技法>というこの角南氏の表現に凝縮されていると思われる。そして研究所が見事に整体協会の内側に着地できたという安堵のような歓びが、この表現の基調に鳴り響いているのが聴こえてくるようだ。

 

 

ようし、私も角南氏の<胸のつかえが抜け落ちたような安堵感>や<歓喜の調べ>に誘われ勇気づけられて、もう少し先まで歩いていくことが出来そうである。